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あきばたまみ マツタケ食って腹下す!の巻 それが松茸であると気付くまで、ゆうに20分はかかった。 昔、「松と竹」という売れないお笑いコンビが友人にいたが、そんなニセ物ではなく(松、竹さんごめむ)これは正真正銘の高級感あふれる松茸であった。 影絵でもできんじゃねーの?と思うくらい、うす〜〜〜くスライスされたのしか食ったことない私にとって、すきやきの具として、大胆にも半分に切られただけの彼らに気付かないのも無理はない。 よく、芸能人がサングラスに帽子の姿より、何も飾らず、普段通りにしていたほうが一般人にみつからないのと同じである。 彼らはあまりに堂々と皿にねていて、私は気付かなかったのである。 これは、先日、知り合いの名医である根元先生のお宅へお呼ばれした時の話である。 おっきなマンションの9Fにある素敵なお部屋に入ると、いきなりちいさな高級モップのような(先生ごめん)6匹のワンコの、トチ狂ったようなお出迎えにあった。 その時は靴も脱げないほどの大騒ぎであったが、今考えると、6匹全員が私の周りに集まったのはあの一瞬だけだったように思う。 犬とは、人間はどうしたら喜ぶかをよく心得ているように思う。私が大喜びしたあの瞬間は、犬にとっては社交辞令にすぎなかったのだ。 しかし、1匹1匹はとてもかわいい。みんなめずらしい巻き毛(ホントはスクリューと言うらしい)のダックスで、中には、女優の風吹ジュンさんのワンコや、ドラマなどでとても有名な星田監督のワンコや、魚眼レンズでとった犬の写真「The Dog」 のモデルになったワンコもいて、そりぁあ選りすぐりのワンコばかりであった。 食卓につくと、すでにお料理は準備されていた。刺身やらお肉やら、お手製の漬け物やら、あきばんちの食卓にはとんと並んだことのないごちそうばかりで、その時の私の目はきっと血走っていたに違いない。 そんな状態であるから、私の一番手前にあったのが松茸だと気付いた時は、思わず本気でお母さんに電話しようかと思った。 腹には刺身、松茸と高級肉、シャンパン、そして足もとには6匹のワンコ。 至福の時であった。これで、温泉にでもつかって、誰かが私を見て、心から(この心からが重要)「君って華奢(きゃしゃ)だね」と言ってくれたら、すぐにでも死んでいいと思った。 そう思えるくらい、本当に素敵な時間だったのだ。 根元先生、あきこさん、ありがとうございました。また呼んでくださいな。 (追伸)あきばの胃より うひやあ、刺身だぜい!鯛だぜ、イカだぜ、マグロだぜーい!ぜいたくぅ! なぬっ?お次は肉かい、それも霜降り牛じゃねえかい!まいったなあ、うちはそういうのは対応してねえんだよ。 おいおいおいおい、なんだこりゃ?待て待て待て、はやまるな!あきば! ま、ま、まつたけだあ?なんかの間違いだろ? 感動っていうか、おじさんショック受けちゃうよ〜! 緊急事態!緊急事態! 消化できません、消化できません、……下します。
’02 8/4 |