「さようなら さるすべり」
さくし あきばたまみ
さっきょく たかさきひろゆき
「さるもすべるほど 「さるもやけどするほど
枝はつるつるなのさ」 夏に萌える花さ」
そう言ってあのひとは そう言ったあのひとは
ふんわりとわらった 今はもういない
ぼくんちの窓から ぼくんちの窓から
赤い花を揺らして 赤い花を揺らして
風にウタウは 泣いていたのは
夏の花さるすべり 夏の花さるすべり
いつでも枝はそこで揺れていた いつかは思い出になるのだろう
花火の夜も 日焼けした肌も
かげろうが厚い灼けた午後も 二人分の甘いかきごおりも
あのひとがゆっくりと あのひとがゆっくりと
手を振った日も・・・ 目を閉じたことも・・・
果てしなく深く蒼い空の日に 果てしなく深く蒼い空の日に
ぼくは靴ひもをぎゅっと結んだ ぼくは靴ひもをぎゅっと結んだ
どうか新しい明日に どうか新しい明日に
出会えますように・・・ 出会えますように・・・
さよなら さよなら 絶望は希望にちょっと似ている
さよなら さるすべり どんなに悲しい夜が過ぎても
ぼくらは今日を
生きるために目覚めた
さよなら さよなら
さよなら カナシイユメ
さよなら さよなら
さよなら さるすべり
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