サメの捕獲 の巻

 こないだから、鳥取の海岸にサメが現れたというニュースが報道されている。

そのため、海水浴は禁止になり、海水浴客を目当てに商売をしている民宿や、土産物屋は困っているらしい。

そこで、地元の人々は、サメを捕獲する作戦に出た。テレビではそのサメの捕獲の模様を写しだしていた。

「今、サメが釣り上げられようとしています! 小型ですが、するどい歯を持ったサメです!まさに生け捕りです!」

リポーターは声を荒げ、まるでプロレスの中継をしてるかのように叫ぶ。

サメは必死で抵抗をしたが、とうとう船の上へ釣り上げられ、そして、すぐにその場で殺された。

 私は、捕獲をして、本来暮らしていた沖へ戻すのかと思っていた。まさか、殺すだなんて思ってもいなかった。

ショックだった。何故殺さなくてはならなかったのだろう。殺す以外の方法はなかったのだろうか?

サメたちは、なんらかの理由があって、ただ、海岸にたどりついただけなのだ。何もしてはいない。(突然、何かが大量発生したり、異常なことをしたりするのは、だいたいが、人間がもたらした環境汚染が原因だとされている)

それなのに、人は、ただ、何かするおそれがあるからということだけで、殺してしまった。特に食肉にするでもなく、その亡きがらはゴミとして捨てられてしまったのだろうか?。

他の国では、こうしたことがあった場合、できる限りの方法で、その動物や魚を、なるべく殺さないようにして、人間のいない場所で連れ戻すという対策がとられていると聞いたことがある。

日本人はどうして、こう、命に対する意識のレベルが低いのだろうか?

どうして動物と共存しようとしないのか?

昔はもっと自然や動物を大切にして、その恵みに感謝していたはずである。地元の人にとっては、確かに死活問題かもしれないが、海の恩恵を直接うけて生きているならなおさら、海の生き物たちとの共存をもっと考えるべきであると思う。

地球が生まれて、様々な生物が誕生し、人類はその強さと知識の上では最高のレベルになった。

しかし、だからといって、地球は人間だけのものではないし、人間が、その食物連鎖を壊すような、無駄な殺りくをしていいことは絶対にない。力と頭脳が地球一の生物なら、それを誇りにして、他の動物たちを助けて、支えていかなければならないのではないかと思う。無駄な命なんて一つもないんだよ。

私は、今は何にもできないけど、いつか、音楽や、絵や文章で、そんないのちの大事さを伝えたいし、それでいただいたお金で、動物を救う旅にでたい。だって、人間だけが、動物を救うことができるんだもの。私はそう信じています。

'01 8/10