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ふんころがしとあほうどりとでこぽん の巻 日本人は古来から、虫や動物などにたいへんに失礼な名前をつける。 例えば「ふんころがし」。 確かにふんをころがすのだから、ふんころがしの方も「ふんころがし」という名がついても文句はいえない。 しかし、ふんころがしだって、別に好き好んで糞を扱っているわけではなかろう。 ああいう砂漠地帯で生活する、ふんころがしのような小さな昆虫が、動物が生きている限り、けしてなくなることのない「糞」から水分や栄養をとるというのは、すばらしく賢い方法と言える。 しかも、少量の糞では砂漠の中では、すぐにひっからびてしまうので、それを大きな塊にして巣まで持っていかなくてはならないのだが、その際、一番体力を使わずに運ぶ方法「ころがす」を、古代エジプト人がピラミッドをつくるために、自分よりも大きな丸みのある石をころがしていたずーと以前から選択し、しかも、人間には考えもつかなかったうしろ足でその作業をやってのけていることに対しては、拍手を贈りたいほどである。 それを日本人は、糞をころがすから「ふんころがし」とは、何たる失礼なネーミングぞ。 ちなみに、御存じの方も多いと思うが、エジプトでは、ふんころがしのことを「スカラベ」とよび、太陽の化身として、数々の遺跡にその名を残したという。 そんで、もうひとつ、私が気になるのは「あほうどり」。 あほうとは何ごとか(怒)! どうやら日本人は鳥のくせに着地がとても下手で(うちのインコのきくも着地が下手である)、そのよろよろとした姿がアホのようだったので「あほうどり」と名付けたらしい。(コレホント)。 でもよーく考えてみなさい。人間がハングライダーに乗って着地するときだって、いくらその人がジャニーズの滝沢くんだって、けして誉められたカッコじゃないでしょう。 自分のつばさで空を飛べるだけ、あほうどりの方が一歩リードと言える。 日本人は、果物にだってひどい名をつける。私がスーパーの果物売り場の前を通った時のこと。 輸入リンゴ「ジョナゴールド」のとなりに「でこぽん」とよばれる日本のみかんが山積みになっていた。 見かけがでこぼこしてるから「でこぽん」とは何と安易な(怒)! 品種改良をくりかえし、でこぽんをつくり出した、いわば親というべき農家のひとよ、何故もっと深く名前を考えてあげなかったのか。 君の実の子供にもでこぽんとつけるのか?健康に育ってほしいから「健太」とか、優しい子になってほしいから「優子」とかつけるでしょう?けして顔がでこぼこだから「でこぽん」とはつけないでしょう? ‥‥そもそも「ぽん」って何よ?えっ?そう考えると何か私の中で熱いものがこみあげてくる。 きっと正式名は別にあって、これはあだ名ではないかと思って一応調べたが、どの本をよんでも「でこぽん」。どの人にきいても「でこぽん」。 このみかんは「でこぽん」で生まれて「でこぽん」で食されるのだった。 このように日本人は、虫や動物や果物にだって、ひどい名をつける。 西洋のおとぎ話「赤ずきん」や、「イソップ物語」などを見ると、動物は動物のまま登場し、動物が人に化ける話は少ない。 これはキリスト教がそうであるように、西洋の人々は、人は動物の上に立つものという優劣の信仰をもっていることの表れである。 それに対して日本のおとぎ話は、きつねが、たぬきが、人に化ける話が多い。 そう思うと、日本人は、動物と人間の立場を西洋よりは対等に考えているということになる。 もしそうであるなら、もう少し、ふんころがしやあほうどりやでこぽんに対しても、人間と平等にもっと美しい名前をつけてほしいものである。 これは政治の力でどうにかなんないのかなあ、小泉さん。(なんか、あきば、今日はちょっと学者気分!うふっ。) '01 7/30 |