<<(日記より)動物についてあれこれ 編>>

 (1)

 つい先日、鳥取の海で、水温上昇のために、はりせんぼんが大量に打ち上げられているニュースをやっていた。

はりせんぼんがいると魚が寄ってこないため、漁師の網には魚はかからず、針を立てたはりせんぼんばかりが捕れる。

「はりせんぼんを処理する漁師の手にも力がはいります。」

キャスターがそう言った後、網にかかったはりせんぼんをシャベルのようなもので叩く漁師の姿が映る。

なぜ処理されなければならないのだろう。漁を邪魔されるからだろうか?

はりせんぼんからしてみれば人間がはりせんぼんたちの生活を邪魔してるのではないか。

はりせんぼんは自分をまもるために針をもっている。けして魚を怖がらせるために針をたてるのではないと思う。

水面にあがるとはりせんぼんたちはみるみる針をたてて膨らむ。恐くて不安で針を立てる。

そんなはりせんぼんを人間が叩く。

確かに漁師からしてみれば魚が捕れなければ生活ができないし、はりせんぼんなど、土産ものやか、水族館行きがいいとこだろう。

私も漁師の家族だったらこうは思わないかもしれない。

しかし、結局は人間の環境汚染が招いたことだろうと思うとなんとなくもやもやとした気持ちになって、せめてゴミをもうちっと分別してみようと思うのでした。

なげー日記。

'01 3/2

 (2)

 今、ヨーロッパでは、狂牛病という伝染病が流行っていて、驚異的な早さでひろまっているらしい。

この病気は人間には伝染しないが、病気に冒された牛を食べたりすると大変なことになるというので、ヨーロッパの牧場では、すべての牛を処分して焼いているそうだ。

無惨にも殺されてしまった牛の死体が、ゴロゴロと山のように積み重ねられ、焼かれていくシーンをテレビで見た時はショックだった。

 普段私達はお肉を食べているのだから、そういうお肉用の牛さんがお肉になっちゃうのは、かわいそうだけれど仕方ないと思うようにしてきた。(実際に殺されるシーンをみたら泣いてしまうと思うが)

私たちにできることは、そのお肉をおいしく食べることで、その死を無駄にしないことである。

しかし、今回のように食べられる前に病気だということで、殺されてゆく牛さんたちはほんとうに切ない。もちろん牧場主もつらい。いったいなにが原因だったのだろう。

そして、何万という彼らの死には何の意味があるのだろうか?

'01 3/2

 (3)

 今日、甘エビを食べた。

そして思いだしてしまった。あの日のことを。

前の事務所で熱帯魚を飼っていた。わたししか世話をする人がいなくて、そりゃあかわいがっていた。

特にエビ

2匹いて、いつも仲よさそうで、みていると、日曜ファミリー劇場をみているようだった。

ところがある日、そのうちの1匹が死んだ。

私はさぞ、残されたもう1匹は悲しいであろうと、彼に気をつかって、わざとその亡きがらを一日水の中に放置しておいた。

そして次の日、いよいよお別れだと、箸でつかんだ亡きがらを水からあげる前に、そのもう一匹の方にどーんと近つけた。

するとそのもう一匹は非常にびっくりしたのか、それ以来歩き方が変になり、やたら足をピーンとのばしてみたり、仰向けで足だけバタバタさせて空中で自転車こぎしてみたり、とにかくおかしくなってしまった。

考えてみるとムリもない。

いくら親しい仲であっても、目の前に1日も水につかっていたような「どざえもん」がいきなりニューとあらわれたら誰でもそうなってしまうだろう。

ショックだったろうなあ。ごめむね。

しかし、もっとショックだったのは、その3日後、水槽の水を取り替えたあと、水温感知器を私が入れ忘れたために温水器によって水温が上がり過ぎてしまい、中にいた魚がみんな死んでしまって、エビにいたっては、すっかり白く茹であがってしまっていたことだった。

ああごめむ。

ああごめむ。

'01 3/31

 (4)

 今日、テレビのグルメ番組で、刺身のお造りが写しだされていた。

そのお造りになったお魚はピクピクと最後の力を体全体に震わせていた。

それをおいしそうに食べるレポーター。

人間は肉食なんだなあとつくづく思った。

魚はあのような最期となって、どのような心境にあるのだろう。

もう、そんなことを考える暇もないくらいの苦痛が体に走るのだろうか?

そんな思いを友人に話したところ、なんと魚には痛覚がないから刺身にされても痛くないのだと言う。

「どうしてそんなことがわかるのか?」

思わず大きな声を出して友人をビビらせてしまった。

うちのハムスターを買うときも、ペット屋さんのお姉さんが

「ハムスターは2匹いたら淋しくないですかね。」

という私の質問に対し、

「ハムスターは淋しさは感じないんです。だから1匹でもまったくだいじょうぶですよ。」

と笑顔できっぱり言っていた。

もう一度言う、

「どうしてそんなことがわかるのか?」(怒怒)

人間はいつだって、まるでこの世の生物を支配してるかのような口調で物をいうのに、動物を守れるのは人間しかいないということを認識している人はまだ少ない。

そして彼らの気持ちなど考えたこともないのではないか、と思ってしまう。

 私はやっぱり魚も痛みを感じながら、悲しみを感じながら料理されてしまうのだと思うから、その思いを無駄にしないように残さず食べてあげたいし、ハムスターだって、淋しさを感じたり、二度と会えない友人や親のことを思って心を焦がしているのだと思うからこそ、かわいがってあげたいのだ。

'01 4/20